柔整やあはきで多い保険者返戻|請求から入金までの基本についても解説

2024-02-16

治療院における療養費保険請求とは?

治療院などの費用は、本来患者さんが全額負担し、後に患者さんが健保組合に7割分の請求を行います。

何故そうしないかというと、窓口負担が高額になるため、患者さんは保険証を出す事により3割の支払いをし、残り7割は患者さんから受け取りの委任を受け、治療院側が患者さんに代わって健保組合に療養費として支給申請することとしています。

柔整やあはきにおける療養費保険請求から入金までの流れとは

受付

レセプトに、患者の傷病名などの診療内容が記入されたカルテから、1か月分の診療内容を集約した保険請求を記載します。

柔整あはきにおいては、現時点では紙レセプトを保険者に提出します。保険者は提出されたレセプトの所要事項を確認したうえで受付の手続きを行います。

事務点検・審査事務

受付が済んだレセプトに対して、患者名や傷病名などの請求に必要な記載事項や請求に誤りがないかなどの点検を行います。施術内容や記載内容に不備や誤りがある場合は付箋などでチェックし、点検します。事務点検終了後は確認を行いつつ、審査事務を行います。

請求から支払

レセプト点検・審査が終わったら各保険者毎にレセプトを郵送します。施術内容が適切でないと判断された場合は保険者から返戻になります。

総括表の金額と治療院の請求額の確認が済むと、各治療院の指定する銀行口座に療養費が振り込まれます。

何故返戻が起きるのか?代表的な返戻

保険証・受給者証の確認不足

近年、市区町村の合併や医療助成の拡大などに伴う番号変更が多く発生しています。

資格喪失・資格変更

患者さんが仕事をやめたり、転職するなどで、先月までと保険証が変わる事があります。

患者さんが持ってくる保険証は毎月確認しましょう。

 

▼返戻でよくある医科併給についてはこちら▼

保険者返戻でよくある医科併給について解説

まとめ

今回は柔整や鍼灸の治療家さんに向けて受付の流れから請求までと、代表的な保険者返戻をご紹介しました。

近年では目視のチェックだけでなく、オンライン資格確認というポータルサイトの開設がされました。様々な課題はあるものの、保険証の資格喪失迄をその場で確認できるようになります。

私たち全国統合医療協会では、初めての開業から分院展開・院のリニュアルにかかわる事務的な作業を手伝うサービスも行っています。現在個人請求をしていて返戻レセプトが溜まっている方や、入金管理を大変に感じる方にはレセプトの請求代行などもしておりますので、お気軽にご相談ください。。