【オンライン資格確認導入ガイド】制度についてよくある質問までを徹底解説|整骨院向け
令和6年2月9日付で厚生労働省より通知が発出されているオンライン資格確認について、現在会員の皆様にも厚生労働省から「オンライン資格確認に関するご案内」書類が届いていると思います。
2024年春から始まる事が書類に記載されている為、手続きや導入の準備に悩んでいる方も多いでしょう。私たちも多くの質問をいただいております。全国統合医療協会では、整骨院の開業サポートや、療養費の請求代行を13年積み上げた実績を基に、会員さん向けに整骨院に関わる制度についてもサポートしています。オンライン資格確認の手続きや補助金の申請から導入までお気軽にお問い合わせください。
※現段階で推奨端末など詳しく発表されていない事も多くあります。今回の解説では、整骨院を既に経営している方に向けてオンライン資格確認のよくある質問についてQ&Aをご紹介いたします。
目次
オンライン資格確認の概要おさらい
「柔道整復師の施術に係る療養費について」の一部改正について
(参照:厚生労働省)
「はり師、きゅう師及びあん摩マッサージ指圧師の施術に係る療養費に関する受領委任の取扱いについて」の一部改正について
(参照:厚生労働省)
上記参照ページについては、令和6年12月2日に現行の健康保険証の発行が終了するため、受領委任の取り扱いを行う施術所における、オンライン資格確認(マイナ保険証)の取り扱いについて示されたものです。
また、下記のコラムでは、そもそもオンライン資格確認の制度って?やポータルサイトとは何か?について解説しています。下記を参考にしてください。
https://zenkoku-iryo.com/column/opening/online_qualification_confirmation/
制度開始の流れと対応
令和6年4月1日から
これまでの被保険者証(健康保険証)に加えて、患者が療養費を受領する資格があることの確認に「オンライン資格確認」の選択肢が追加されています。
マイナ保険証のみ持参した患者さんに対しての対応
現時点では整骨院によって対応しているか、対応していないかで患者さんに対応します。
しかし、令和6年12月2日以降は、オンライン資格確認が義務化されることになります。つまり、必ずオンライン資格確認に必要な支度をそれまでに行う必要があります。
オンライン資格確認に使う端末を決める
オンライン資格確認に必要な端末については、いくつか選択肢がありますが、現在メディネスV3を利用していただいている皆様については、私たちが導入をサポートします。
改めてご案内いたしますのでご安心ください。また、費用については補助金制度があります。41,000円まで全額自己負担なしで導入できます。補助金の対象となるのは、PC等に接続する汎用カードリーダー・スマートフォン・タブレットなどです。PC本体や設置設定に係る費用は対象外です。対象外の商品を購入すると、補助金申請の対象外になりますのでご注意ください。
ポータルサイトでユーザー登録をする
施術所等向け総合ポータルサイトはこちらです。
左上に表示されている”新規ユーザー登録はこちら”から、新規ユーザー登録を行います。
ご登録の際、受領委任の登録記号番号が必要になりますので、あらかじめ準備した上で登録に進んでください。登録したユーザー名・パスワードも忘れずにお控えください。
オンライン資格確認前にご確認いただきたい事などは、本記事の最初にご紹介しております、別記事からご参照ください。
ポータルサイトで利用申請をする
アカウント登録が完了したら、登録したユーザー名・パスワードをもとに”ログインはこちら”→”各種申請”→”利用開始申請”に進みます。
手続きが完了次第、ご登録のメールアドレスに完了メールが届きます。
機器のセットアップをする
ここでは、アプリのインストールを行います。マイナ資格確認アプリ利用開始申請手続き完了→ポータルサイトへログイン→”各種申請”→”資格確認アカウント管理”→PDFファイルのダウンロードをしましょう。
PDFファイルには、マイナ資格確認アプリのユーザー設定情報が記載されています。
この情報についても、初期登録画面で入力する必要があるため、必ず控えるようにしましょう。
マイナ資格確認アプリを一般のアプリストアからダウンロードしたら、資格確認を行う端末の設定を行います。
この時注意するのは、使用する端末(OS)により、アプリストアやセットアップ手順が異なるため、ポータルサイトに掲載されている”マイナ資格確認アプリのセットアップと使い方”を参考にしてください。
オンライン資格確認運用業務の確認
詳しくは、マイナ資格確認アプリの操作マニュアルに掲載されています。オンライン資格確認の導入については、ご自身の経営する施術者や患者の動きをイメージして、オンライン資格確認導入後の受付業務等、オペレーションなどの変更についても予め確認をしましょう。
補助金の申請
補助金申請には3つの書類の写しが必要です。領収書・領収書内訳書・口座情報確認書類です。
なお、書類はpdf・xlsx・zip形式で準備する必要があります。
ファイルの準備が出来たらポータルサイトにログインし、「各種申請」から「助成金交付申請」へと進んでください。
補助金は1度きりしか申請できません。申請に不安がある方は、間違えて申請をしてしまったため、補助金の申請が出来なかったという事がないようにしたいですね。お気軽にお問い合わせください。
柔整あはきの現時点でよくあるQ&A
現時点では、厚生労働省から発表されていない事も数多くあるため、下記では、主にオンライン資格確認の登録や、補助金についてQ&Aを記載しています。それ以外のご質問については別途セミナーや、会員様に向けてご案内させていただきますが、ご不明な点は担当までお問い合わせください。
オンライン資格確認の登録などに関して
オンライン資格確認はいつから始まるの?
現段階ではポータルサイトが運用開始しました。
オンライン資格確認のポータルサイトにはいつ登録すればいいの?
登録は現時点で可能です。
登録の手順はポータルサイトの専用ページからご登録ください。
オンライン資格確認の操作は簡単ですか?
資格確認限定型は簡易な手順で資格が確認できる仕様です。
「施術所等向け総合ポータルサイト」には、ポータルサイトのユーザー登録、オンライン資格確認の利用申請、端末のセットアップの各資料が掲載していますので参考にしてください。
オンライン資格確認の運用方法・補助金関係について
端末はもう購入した方が良いの?
一概にこうした方が良いという発言は避けますが、現時点(2024年2月)では推奨端末などは公式に発表されていませんが、私たちからご案内が可能です。現時点で周知されている内容についてはこちら。
補助金の補助金額は?
一院あたり41,000円です。また、千円未満は切り捨てることになっています。
接骨院や整骨院・鍼灸院が併設の場合、助成金額が倍増するか
併設については厚生労働省が検討している最中です。
1度の申請における上限台数は何台ですか?
20台までです。
(参考情報)
【ポータルサイト】追加申請台数(マイナ資格確認アプリを利用する端末機器の台数を入力してください。1度の申請における上限台数は20台です。業務に必要な台数のみをご申請ください。(例:職員1人当たり2台など)
【資格確認限定型オンライン資格確認等システム利用規約】サービス利用者は、本システム用ユーザーを用いて、本システム用アカウントを必要に応じて作成する必要があります。なお、本システム用アカウントは、マイナ資格確認アプリを利用する端末の台数分、発行することができます。
Bluetoothレシーバー代金は助成金の対象となるか?
今回導入する資格確認限定型では、スマートフォン等を用いるなどにより小規模な環境整備で導入できる仕組みとしています。
そのため、必ずしも資格確認を可能とする端末とレセコンを接続する必要性はありません。
例えば、以前よりレセコン用のパソコンしか保有しておらず、このパソコンと資格確認を可能とする端末とを接続することで資格確認環境を構築する場合が想定されます。
この場合、Bluetoothレシーバーが必要であったのであれば補助金の対象となります。
長いUSBケーブルを購入して接続した場合、そのUSBケーブ代金は助成金の対象になるか?
上記と同様の場合であれば補助金の対象になります。
ポータルサイトが発表している、整骨院向けのよくある質問はこちら
まとめ
柔整や鍼灸向けのオンライン資格確認ポータルサイトについては、現時点で発表されていないことも多くあり、不安な方もいらっしゃると思います。
今回ご紹介した情報は一部分ですが、補助金申請に係るご質問など私たち全国統合医療協会にお任せください。
初めての開業支援だけでなく、経営を続けるための情報やサポートをお探しの方や現在個人請求で返戻がたまってしまっている。一人治療院で情報が入ってこないという方は、お気軽にお問い合わせください。
この記事の監修者