PRP治療とは?整骨院でできる連携サポート

目次
「施術だけで限界を感じる瞬間」、ありませんか?
整骨院や鍼灸院で施術にあたっていると、ときに「もっと別の治療法が必要では?」と感じる場面もあるのではないでしょうか。
近年では、整骨院でも医師と連携してPRP治療(再生医療)を紹介する動きが広がってきています。
たとえば、次のようなケースに心当たりはありませんか?
・明らかに関節の変形や強い炎症があり、アプローチに限界を感じる
・患者さんに「これ以上はどうしたら…?」と聞かれて困る
・整形外科に紹介したけれど、その後の流れがわからず、もどかしさを感じる
こうした場面では、医療機関との連携があることで、より良いサポートが可能になります。
その中でも特に、今注目されているのが「PRP治療」です。
PRP治療とは? 再生医療の一種です
PRP(Platelet-Rich Plasma:多血小板血漿)治療とは、簡単に言えば、患者さん自身の血液から血小板を高濃度に抽出し、それを患部に注入する治療法です。
というのも、血小板には「成長因子」と呼ばれる組織修復を助ける成分が豊富に含まれており、痛んだ関節や靭帯・腱などの修復を促す効果があるとされています。
つまり、いわば「自分の血液で、自分の治癒力を高める治療法」と言えるのです。
さらに、厚生労働省でも「再生医療等製品」に関する制度整備が進められており、そのため、適正な運用と安全管理が強く求められています。
PRP治療は、こんな患者さんに適しています
では実際に、以下のような症状に悩む患者さんにPRP治療は選ばれています。
主な症状・疾患 |
適応の有無 |
変形性膝関節症 |
◎ 高い効果が期待される |
肩の腱板損傷 |
◎ スポーツ選手にも導入例あり |
テニス肘・ゴルフ肘 |
〇 改善例あり |
アキレス腱炎・足底筋膜炎 |
〇 患部により判断 |
筋・靱帯損傷 |
△ 慎重な診断が必要 |
このように自由診療として扱われることが多いですが、手術を避けたい方や慢性的な痛みに悩む方にとっては有効な選択肢になります。
PRP治療と整骨院の“理想的な連携”
1|医師の診断と施術の融合で、患者満足度がアップ
施術者だけでは診断できない「関節内の状態」「画像所見」などを、医師がカバーすることで、より正確な状況把握が可能になります。
そして、治療院では施術やリハビリ的フォローを担うことで、継続的な関わりが生まれ、結果として患者満足度の向上にもつながります。
2|自由診療でも、信頼される紹介体制を整える
一方で、自由診療として行われるPRP治療には、費用面での説明や同意書の取得が欠かせません。
しかし、その点についても、提携医療機関が同意書発行の流れをサポートしてくれるため、治療院側の負担を大きく軽減できます。
たとえば、当協会ではこうしたケースに対応する同意書支援体制を整えています
3|紹介後の「戻り先」があるから安心
PRP治療は単発で終わるものではなく、むしろ、その後の身体づくりやメンテナンスこそが非常に重要です。
そのため、治療院と医師が連携しておくことで、「紹介したら終わり」ではなく、フォローアップも含めた継続的な支援体制が構築できます。
このように、医師と二人三脚で患者さんを支える仕組みは、院の信頼性向上にも寄与します。
こんなメリットもあります
・自由診療に関心のある患者層にもアプローチしやすくなります。
・また、施術だけでは限界がある症状にも対応できる可能性が広がります。
・専門性の高い医療との連携によって、院の信頼度も自然と高まります。
・さらに、医療機関との接点ができることで、新たな紹介の流れが生まれることもあります。
実際の運用:紹介時の流れは?
1.症状や経過からPRPが適している可能性を判断
2.患者さんに紹介パンフレットをお渡し(ツールあり)
3.提携医療機関へ紹介(紹介状テンプレあり)
4.医師の診断・同意取得後、PRP施術
5.治療院でのフォロー施術・経過観察
このように紹介からアフターフォローまでの導線が確立されていれば、安心して患者さんをご案内いただけます。
まとめ|整骨院が“再生医療”に関われる時代
これまで再生医療というと、遠い存在に感じた先生も多いかもしれません。
しかし、今は整骨院でも信頼できる医療機関と組んで、患者さんにとって最善の選択肢を提供することができる時代です。
「施術 × 医療」というチームでの支援体制は、患者さんだけでなく、先生自身の院の信頼性・専門性の強化にもつながります。
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