接骨院(整骨院)における自費メニューの種類|導入のポイントも

2025.11.27
接骨院(整骨院)における自費メニューの種類|導入のポイントも

接骨院(整骨院)を経営していて、自費メニューの導入を検討しているオーナーの方も多いのではないでしょうか。

接骨院が提供する施術メニューは他に保険施術もあるものの、自費メニューは保険施術にはないメリットがあります。自費メニューの導入を検討する際は、自費メニューの代表的な種類を知っておくことが大切です。

今回は接骨院(整骨院)における自費メニューの種類を中心に、自費メニューの導入メリットや導入する際のポイントも解説します。

1. そもそも接骨院(整骨院)の自費メニューとは?保険施術との違いも

接骨院(整骨院)の自費メニューとは、 保険の適用外で行われる施術のこと です。保険が適用されないため、施術料は患者さんの全額自己負担となります。

そもそも接骨院が提供する施術メニューには、大きく分けて「保険施術」「自費メニュー」の2つがあります。

保険施術は健康保険が適用される施術のことで、「骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷」に対する施術のみが対象です。特に骨折と脱臼は緊急の場合を除き、医師の同意がなければ接骨院で施術はできません。

対して自費メニューは、 「骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷」以外を対象とした、さまざまな種類の施術の総称 です。患者さんが抱える悩みや慢性的な症状に対して自費メニューを提案することで、患者さんの幅広いニーズに応えられます。

2. 接骨院が自費メニューを導入するメリット

接骨院が自費メニューを導入することには、主に2つのメリットがあります。

●競合との差別化を図れる

自費メニューは自由度の高い施術を提供可能であり、競合の接骨院との差別化を図れます。施術内容や対応できる症状、料金設定などの点で患者さんに魅力を感じてもらえるメニューを作れば、売上アップを見込めるでしょう。

保険施術は対応可能な症状が限られていて、1回あたりの施術単価も決められているため、保険施術のみを提供していても競合との差別化はできません。

自費メニューを導入することにより、自院のコンセプトを打ち出したメニューが提供できて、競合との差別化がしやすくなります。

●新たな顧客の開拓につながる

接骨院が保険施術のみを提供していると、自院を利用する顧客は骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷に対する施術を求める患者さんに限られます。

自費メニューを導入すれば、設定したメニューに魅力を感じる患者さんの来院が期待できます。 保険施術を求める患者さんだけでなく、新たな顧客を開拓することが可能 です。

3. 接骨院における自費メニューの代表的な種類6選

接骨院の自費メニューは、施術内容によっていくつかの種類に分けられます。自費メニューの導入を進める際は、自費メニューにどのような種類があるかを把握し、自院で提供できるかどうかを検討しましょう。

接骨院における自費メニューの代表的な種類を6つ挙げて、それぞれがどのようなメニューなのかを紹介します。

3-1. 運動療法

運動療法は、 運動やストレッチで身体を動かすことによって、症状の改善を目指す施術メニュー です。代表的なメニューとしては、血流を制限する器具を使用して行う加圧トレーニングや、ピラティス・ヨガなどのエクササイズがあります。

運動療法を導入する場合は、運動機能が低下する高齢者や、生活習慣病などの慢性疾患の悩みをかかえる中年層を顧客ターゲットとすることが多い傾向です。

また、運動部などの部活動をしている学生向けに、怪我予防のためのトレーニングを提供するケースもあります。

3-2. 鍼灸

鍼灸は、 患者さんの身体の不調に応じて、鍼や灸による施術を提供するメニュー です。

近年は美容鍼灸やスポーツ鍼灸といった鍼灸施術が注目を集めていて、鍼灸は高齢者だけでなく、女性や若者も顧客ターゲットにすることができます。施術メニューの選択肢の1つとして鍼灸を提案して、鍼灸の効果やメリットをアピールしながら魅力を感じてもらうとよいでしょう。

なお、自費メニューとして鍼灸を提供する場合は、国家資格である「はり師」「きゅう師」の取得が必要です。

3-3. リラクゼーション

リラクゼーションは、 患者さんにリラックスできる時間を過ごしてもらう施術メニュー です。もみほぐしやリフレクソロジー、ヘッドスパなどのメニューを通して、患者さんに安らぎといやしを提供します。

なお、マッサージを自費メニューとして提供するには、国家資格である「あん摩マッサージ指圧師」の取得が必要です。資格を取得していない場合は、リラクゼーションやもみほぐしなどの文言でメニューを提供しましょう。

3-4. カイロプラクティック

カイロプラクティックは、 背骨などにおける骨格のゆがみを手を使って矯正して、関節の動きや痛みの改善を図る施術メニュー です。施術方法によっては手による矯正のほかに、温熱・冷却・電気刺激などによる物理療法を併用するケースがあります。

カイロプラクティックは身体的な機能だけでなく、メンタル面の改善についても効果が期待できるとされています。

カイロプラクティックの国家資格はないものの、患者さんの背骨などを対象に施術するため、研修受講や民間資格取得の検討がおすすめです。

3-5. 産後ケア

産後ケアは、 出産を経験した女性がかかえる腰痛・倦怠感といった悩みに対応した施術を提供するメニュー です。具体的なメニューとしては、出産後の骨盤のズレを改善する骨盤矯正や身体全体の整体、尿漏れ改善のための電気療法などが挙げられます。

産後ケアの顧客ターゲットは当然ながら産後の女性です。住宅地などのファミリー層が多いエリアで開業している接骨院は、産後ケアを自費メニューに導入すると売上アップを図りやすいでしょう。

3-6. 物理療法

物理療法は、 電気・熱などの物理的エネルギーを用いて、患者さんがかかえる身体の不調や痛みの改善を目指す施術メニュー です。

接骨院で行われる物理療法の代表的なメニューとしては、EMSによる筋肉トレーニングが挙げられます。EMSとは、施術部位の筋肉に低周波や高周波で電気刺激を与えて、筋肉の収縮を促す機器のことです。

接骨院は機能性に優れた業務用のEMS機器を導入することで、他院との差別化がしやすくなります。

4. 接骨院が自費メニューを導入する際のポイント

自費メニューの導入には多くのメリットがあるものの、導入するだけで売上アップにつながるとは限りません。

接骨院が自費メニューを導入する際のポイントを2つ紹介します。

●料金設定に関するポイント

自費メニューの料金設定は、自院のビジネスモデルを把握した上で、目標の売上額から逆算して1回あたりの施術料を決めることが大切です。

自院のビジネスモデルは、オーナー1人で接骨院を経営しているか、複数人のスタッフを雇用しているかによって異なります。ビジネスモデルから自院の回転率を考えて、十分に売上が作れるように料金設定をしましょう。

●集客・PRに関するポイント

自費メニューの集客・PRは、「設定した自費メニューを利用してくれる顧客」を想定して行う必要があります。例として鍼灸であれば高齢層の顧客に、産後ケアであれば若年層~中年層である女性の顧客に対して広告を出しましょう。

広告手法もターゲットの属性に合わせることが大切です。高齢層の顧客にはチラシのポスティング、若年層~中年層に対してはSNSやインターネット広告を活用すると、ターゲットに合った集客ができます。

なお、 自費メニューの導入には「スキルの習得にお金と時間がかかる」という注意点があります。 加えて、スキル習得や集客・PRにかけた投資の回収にも時間がかかることも覚えておきましょう。

まとめ

接骨院で導入できる主な自費メニューは、運動療法・鍼灸・リラクゼーション・カイロプラクティック・産後ケア・物理療法の6種類です。それぞれの種類の特徴や、自費メニューを導入する際のポイントを押さえて、自院で提供できるメニューの導入を目指しましょう。

自費メニューとして物理療法を選ぶ場合は、EMSなどの専用機器の導入が必要です。全国統合医療協会では物理療法が行える専用機器として「ELbio」を取り扱っております。

接骨院(整骨院)に特化した医療機器相談にも対応しておりますので、自費メニューで必要な医療機器にお悩みの方は、ぜひ全国統合医療協会にお問い合わせください。

この記事の監修者

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中村 崇男

昭和44年東京生まれ。昭和63年都内整骨院を勤務し、東京柔道整復専門学校を卒業後、平成23年一般社団法人全国統合医療協会を設立。鍼灸師・柔道整復師の社会的地位と健康医療福祉の更なる向上を目標に幅広い分野で活動中。
一般社団法人全国統合医療協会理事長
公益財団法人明徳会清水ヶ丘病院理事長