【接骨院】医療機器の種類と導入方法|購入・リースどちらが良い?

2023.03.29
【接骨院】医療機器の種類と導入方法|購入・リースどちらが良い?

接骨院を開業する際には、さまざまな医療機器が必要となります。しかし、施術に必要な医療機器をすべて新規で一括購入することを考えると、多額の初期コストがかかることに不安を感じている方もいるのではないでしょうか。 この記事では、接骨院で使用する主な医療機器の種類をふまえた上で、医療機器を導入する際の一般的な方法や主要な導入方法のメリット・デメリットについて解説します。医療機器の導入方法を検討する際のポイントも併せて確認し、開業の準備をスムーズに進めましょう。

接骨院で使用する医療機器の主な種類

接骨院を開業するにあたり、どのような医療機器を導入すべきか悩んでいる方も多いでしょう。ここでは、接骨院で使用する医療機器の主な種類について解説します。 【接骨院で使用する主な医療機器の種類】

●電気治療機器 電気治療とは、体の外部から体に弱い電気を加えることで、神経や筋肉に電気的な刺激を与える治療法を指します。電気治療機器には低周波治療機器(1~1,000Hz)や高周波治療器機(1万Hz以上)などがあり、施術内容に合わせて使用する機器を選ぶ必要があります。それぞれの周波数で期待できる効果を考慮した上で、導入する機器を選びましょう。
●リラクゼーション機器 接骨院で使用されるリラクゼーション機器には、手技と同様の強い力の刺激を加えられる「ウォーターベッド」や全身をマッサージできる「ローラーベッド」などがあります。空気圧を利用した「メドマー」は、施術効果・リラクゼーション効果が期待できるだけでなく、施術の待ち時間の有効活用にもつなげられるでしょう。
●湿性温熱療法機器(罨法) 湿性温熱療法には、「ホットパック」や「パラフィン浴」「過流浴」などがあります。 ホットパックには電熱式(乾熱式)とビニールパック式(湿熱式)とがありますが、いずれの場合もパックを温めるための機械が必要です。また、パラフィン(ろう)を張って温めた装置の中に患部を浸ける「パラフィン浴」では、専用の医療機器が必要となります。浴槽に浸けた患部に噴射ノズルで発した気泡を当てて刺激する「過流浴」も同様です。

接骨院の開業では「中古医療機器」の導入が一般的!

接骨院を開業する際には、提供する施術メニューに合わせてさまざまな医療機器を揃えておく必要があります。接骨院で使用する医療機器をすべて新品で購入すると多額の開業資金が必要となるため、新規購入以外の導入方法も積極的に検討するようにしましょう。 接骨院の開業では、必要となる医療機器を中古品で揃えるケースも珍しくありません。接骨院で使用する医療機器の中古品は新品よりも安価で入手できる場合が多く、例えば5~6年落ちの中古品であれば新品価格の50~60%の価格で購入できます。また、接骨院で使用する医療機器は中古品でも問題が起きにくいことも特徴です。 医療機器を中古で購入することにはメリットが多い一方で、新品の医療機器には「メーカーの無償補償を受けられる」「オーダーメイドで作製できる」などの魅力もあります。「開業時は医療機器を中古品で揃えて初期コストを抑え、軌道に乗り始めたら院内リニューアルに併せて新品に買い替える」といった手法を取る接骨院も珍しくありません。

接骨院で使用する医療機器の導入方法3つ|メリット・デメリットも

接骨院で使用する医療機器を導入する際には、開業資金や開業直後の運営資金を考慮した上で導入方法を検討する必要があります。接骨院で使用する医療機器を導入する方法には、主に「一括購入」「ローン購入」「リース」の3つがあるため、それぞれの特徴をふまえて適切な導入方法を考えましょう。 ここでは、接骨院で使用する医療機器の3つの導入方法について、それぞれの特徴とメリット・デメリットを解説します。それぞれの方法の特徴や長所・短所を理解した上で、開業する際の医療機器の導入方法を検討しましょう。

一括購入

一括購入とは、医療機器をローンを組まずに購入する方法です。

一括購入のメリット

購入費用のみの支払いで済む 減価償却による経費の計上ができる オーダーメイドができる場合は自院に適した仕様の変更ができる

 

ローン購入では機器本体の価格に加えて借入の金利が、リースであればリース会社への使用料・手数料がかかりますが、一括購入の場合は機器本体の支払いだけで済みます。また、複数年度にわたって減価償却すれば、節税にもつながるでしょう。新規購入すれば自院に適した仕様をオーダーメイドすることも可能です。

一括購入のデメリット

他の導入方法に比べて初期費用がかかる 機器を変更する際に費用や手間がかかる 会計処理が複雑になる

 

医療機器を一括購入する際には、まとまった多額の費用が必要です。また、新しい機器を購入するときなど、古い機器を処分する際には処分料などの費用や手間がかかることにも留意しましょう。 さらに、一括購入した医療機器を減価償却する場合は、償却資産税や減価償却費用など、さまざまな費用について対応しなければなりません。会計に関する知識や経験が少ない方にとっては負担を感じやすいでしょう。

ローン購入

ローン購入とは、医療機器を購入する際にローンを組み、購入費用を分割して支払う方法を指します。

ローン購入のメリット

手元の資金を温存できる ローンの完済後も長期にわたって機器を使用できる リースの手数料よりローンの金利が低い場合が多い

 

医療機器を一括購入すると多額の初期費用がかかりますが、ローンを利用すれば手元の資金を温存しながら別の投資に回すこともできます。リースよりも支払総額を抑えられる点も魅力的です。

ローン購入のデメリット

固定資産税を納める必要がある 保険の加入手続きと保険料の支払いは接骨院側で行う必要がある 機器を処分する際に費用や手間がかかる

 

ローン購入した医療機器の固定資産税は、接骨院側が納める必要があります。医療機器の保険に関しても同様で、接骨院が加入し保険料を支払わなければなりません。一括購入の場合と同じく、機器を買い替えるなど古い機器の処分が必要な場合には、費用や手間がかかることも押さえておきましょう。

リース

リースとは、リース会社に毎月リース料金を支払うことにより、医療機器をレンタルして利用する方法です。

リースのメリット

リース料金の全額を経費に計上できる 機器の変更がしやすい リース会社が保険に加入しているためトラブル時の追加費用がかからない

 

医療機器をリースして利用すれば、初期費用を抑えられる上にリース料金の全額を経費に計上できるというメリットがあります。契約満了後は別の機種のリース契約を結ぶこともできるため、古い機器を処分する手間や費用もかかりません。トラブル時の追加費用や固定資産税がかからないことも魅力的です。

リースのデメリット

購入するより割高になる 契約満了後は再リースするか返却する必要がある 中途解約は原則不可

 

リースの場合、リース会社に使用料や手数料を支払う必要があるため、リース期間によっては一括購入やローン購入よりも支払総額が高くなります。また、機器の所有権はリース会社にあるため、契約満了後は再リースするか返却しなければなりません。中途解約は原則不可であり、解約する場合は違約金がかかるケースもあることに注意してください。

【接骨院】医療機器の導入は「コスト面」を踏まえての検討がおすすめ

接骨院の開業時に必要な設備・備品は医療機器だけではありません。施術ベッドや施術補助具などの設備、タオルやテーピングといった備品も多く必要となります。また、接骨院を開業する際には数か月分の運用資金も手元に残しておく必要があるため、コスト面を考慮しながらシビアに検討することが大切です。 このように、接骨院を開業する際にはさまざまな検討事項や必要な手続きが多数あるため、不安な方はプロによるサポートを活用することもおすすめです。接骨院の開業全般・資金面に関するサポートを受けたい方は、ぜひ「全国統合医療協会」にご相談ください。

まとめ

接骨院で使用する医療機器は多岐にわたり、すべてを新品で購入すると多額の資金が必要になるため、開業時には中古の医療機器を使用する接骨院も珍しくありません。医療機器を導入する方法には「一括購入」「ローン購入」「リース」の3つがあるため、メリット・デメリットをふまえた上で資金面を考慮しながら導入方法を検討してください。 接骨院を開業するためには、さまざまな手続きや医療機器・備品などの導入検討が必要となるため、1人でこなせるか不安に感じている方も少なくないでしょう。接骨院の開業や経営に関するサポートを受けたい方は、ぜひ「全国統合医療協会」にご相談ください。

この記事の監修者

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中村 崇男

昭和44年東京生まれ。昭和63年都内整骨院を勤務し、東京柔道整復専門学校を卒業後、平成23年一般社団法人全国統合医療協会を設立。鍼灸師・柔道整復師の社会的地位と健康医療福祉の更なる向上を目標に幅広い分野で活動中。
一般社団法人全国統合医療協会理事長
公益財団法人明徳会清水ヶ丘病院理事長