接骨院(整骨院)の開業に失敗する原因5選|廃業率と対策方法も

2024.02.16
接骨院(整骨院)の開業に失敗する原因5選|廃業率と対策方法も
接骨院(整骨院)の開業には柔道整復師免許が必要です。柔道整復師の資格を取得した方は、接骨院の開業に向けて動いていることが多いでしょう。 接骨院は廃業が多いと言われる業種であり、開業をしても経営が成り立たないケースもあります。接骨院の開業を考えている方は失敗する原因や事例を調べ、対策を考えることが大切です。 今回は接骨院の開業を検討している、もしくはすでに開業している方に向けて、接骨院の開業に失敗する理由と対策方法を中心に解説します。

接骨院(整骨院)の廃業率

接骨院(整骨院)の廃業率を示す公的なデータはないものの、巷では「開業後数年間で廃業する接骨院は非常に多い」と言われています。 特に2020年からのコロナ禍は、廃業に追い込まれる接骨院の数が増えた間接的な原因となりました。外出自粛要請による来院客の減少や、接骨院を利用する頻度が多い高齢者の方の罹患・死亡により、接骨院の売上減少が起こったためです。 そもそも接骨院の廃業率が高いとされる背景には、柔道整復師免許の資格保有者や接骨院開業数の増加があります。接骨院を利用する方が大きく増えているわけではないため、接骨院業界は供給過多によって市場が飽和している状況です。 また、接骨院の収入源となる療養費について、保険請求が厳格化されたことも接骨院の廃業増加につながっています。

接骨院のよくある失敗事例

接骨院の廃業を防ぐには、どのようなケースが失敗につながったかを把握しておきましょう。 接骨院のよくある失敗事例を4つ紹介します。 ●十分な資金を確保できずに失敗したケース 開業に必要な店舗・リースの費用や、開業後の運転資金を十分に確保していなかったケースです。特に開業直後は安定的な収益が出せるとは限らないため、運転資金の準備が必要となります。開業後の運転資金が不足すると家賃や人件費の支払いが滞り、経営を軌道に乗せられません。 ●工事や届出が間に合わず失敗したケース 「院内の工事が終わっていない」「開業届などの届出が間に合わなかった」というケースでは、開業予定日に接骨院の開業ができません。開業日が遅れるほど想定していた収益額を達成しにくくなり、開業前に行っていた集客の効果も薄れるため、経営が失敗しやすくなります。 ●集客を怠り人が集まらず失敗したケース 接骨院を開業しても、お客さんが来院してくれなければ売上を作れません。接骨院を開けば自然とお客さんが集まるだろうと勘違いし、集客を怠った結果、来院者数が伸びずに廃業に追い込まれるケースがあります。 ●近隣に競合他院ができて失敗したケース 近隣に競合他院ができると、今まで自院を利用していたお客さんが他院に移って売上が減少し、経営が危うくなるケースもあります。来院者数が安定していて経営も軌道に乗っていると思っていても、近隣に開業した競合他院の動向には注意しましょう。

接骨院の開業に失敗する根本的な原因5選

接骨院の開業に失敗するケースには、原因が必ずどこかに存在しています。接骨院を開業したい方は失敗の原因を理解し、失敗の可能性を少しでも抑えられるように対策しましょう。 以下では接骨院の開業に失敗する根本的な原因を5つ挙げて、それぞれがなぜ失敗につながるかを解説します。

需要が少ないエリアを選んでいる

接骨院を開業する際は「店舗のエリア選び」が重要です。 店舗の場所としてお客さんの需要が少ないエリアを選んでいると、売上を伸ばしにくくなって廃業の可能性が高くなります。集客のための広告費も多くかかり、経営にかかるコストが大きくなるでしょう。 接骨院の需要が少ないエリアには、下記のような特徴があります。
競合他院が多い 地域の人口が少ない 人通りが少なく、目立たない場所にある 公共機関でのアクセス性が悪い など
需要が少ないエリアは意外と多いため、店舗賃貸契約の前に物件の周囲を確認し、需要が多いかどうかをチェックしましょう。

集客の仕組みを適切に構築できていない

接骨院の経営には集客が必要であり、お客さんの来院を待っているだけなどの「何もしていない」状態では来院者数を増やせません。 しかし、広告などによる集客を行っていても、集客の仕組みを適切に構築できていなければ売上につながらない点にも注意してください。 例えば、SNSによる情報発信に力を入れていても、SNSを利用しない高齢者が多いエリアでは集客効果を見込みにくいでしょう。反対に、SNSの利用頻度が多い中~若年層が多いエリアでは、SNS運用を行わないと顧客の獲得機会を損失します。 開業を検討している方は、エリアの特徴や自院の客層に合った集客方法が計画できているかを確認してください。

技術力が足りていない

お客さんは施術による身体の改善を目的として来院しているため、施術者の技術力が足りていないと顧客満足度を高められません。お客さんのリピーター化が図れなくなり、安定的な経営が難しくなるでしょう。 また特定の施術について高い技術力を持っていても、接骨院の施術コンセプトやに合っていない場合があります。開業前には、自分の技術力や得意とする施術について客観的に分析することが大切です。

顧客に適したサービスを提供できていない

接骨院が顧客に適したサービスを提供できていないことも、開業が失敗する原因の1つです。 顧客に適したサービスとは、人気の施術メニューや店舗利用のシステムなどを指します。使いやすい予約システムもニーズが高いサービスの例です。 たとえ優れた技術力がない場合でも、顧客に適したサービスを提供できていれば需要は見込めます。保険請求のできる一般的な施術メニューの提供以外に、特定の顧客ニーズに適した自費診療メニューの導入も効果的です。

サービス業としての視点が足りていない

接骨院を成功させるには、施術の提供だけではなくお客さんが快適に利用できる体制づくりが必要です。集客力や技術力、さらに提供サービスの内容がどれほど優れていても、院内に清潔さがなかったり、質の悪い接客を行っていたりすれば顧客離れにつながります。 近年は接骨院の開業数が増えており、お客さんは複数の接骨院から自分が求めるお店を選べます。サービス業としての視点が足りていないと、近隣の競合他院にお客さんを奪われてしまうでしょう。

接骨院の失敗・廃業を防ぐための対策ポイント

最後に、接骨院経営の失敗や廃業を防ぐための重要な対策ポイントを2つ紹介します。 ●顧客の分析を行う 自院を利用する顧客層や顧客に適したサービスを理解するために、顧客の分析を行いましょう。顧客を分析することでニーズが分かり、適切な集客方法や提供すべきサービスの方向性を定められます。 接骨院の顧客分析方法としてはアンケートが一般的です。来院したお客さんにサービスの満足度や改善点などについてアンケートを取ると、ニーズを簡単に把握できます。 ●競合と差別化を図る 接骨院は競合他院との競争が激しいため、競合とサービス内容などの点で差別化を図りましょう。他にはないサービスを打ち出すと顧客に新しい価値を提供することができ、近隣に競合他院が増えても生き残れる可能性を高められます。 近年は接骨院を廃業するケースや、保険請求をやめてから固定の患者がつかなくなって保険の請求団体に再入会するケースが増えています。保険請求の月会費だけを見るのではなく、接骨院の経営としてトータルで受けられるサービスなどを含めて、入会する請求団体を判断することが大切です。 接骨院(整骨院)の開業をお考えの方は、開業から経営までをサポートできる全国統合医療協会にお問い合わせください。

まとめ

接骨院(整骨院)の失敗事例にはさまざまなケースがあり、廃業率が高いと言われています。 接骨院の開業を成功させるには、紹介した5つの失敗原因を避けましょう。顧客の分析を行ったり、サービス内容について競合他院との差別化を図るなどの対策を取ることで、接骨院の経営を軌道に乗せやすくなります。 全国統合医療協会は分析機能やDM発行機能など経営をサポートするレセコンや、幅広いレセコンの取り扱いに対応している請求団体です。まずはあなたがしたいことを重点的に個別で無料相談させていただきますので、お気軽にご連絡ください。

この記事の監修者

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中村 崇男

昭和44年東京生まれ。昭和63年都内整骨院を勤務し、東京柔道整復専門学校を卒業後、平成23年一般社団法人全国統合医療協会を設立。鍼灸師・柔道整復師の社会的地位と健康医療福祉の更なる向上を目標に幅広い分野で活動中。
一般社団法人全国統合医療協会理事長
公益財団法人明徳会清水ヶ丘病院理事長