整骨院で働く柔道整復師と経営者の平均年収|年収アップの実現方法も

2023.10.03
整骨院で働く柔道整復師と経営者の平均年収|年収アップの実現方法も

整骨院は柔道整復師の就職先としても人気があり、店舗数は年々増加傾向にあります。中には、整骨院の開業を目指す柔道整復師の方も多く見られます。

整骨院で働くことや独立開業を考えている方の中には、平均年収が気になっている方もいることでしょう。将来をイメージしやすくするためにも、整骨院で働くとなるとどれくらいの年収が得られるのか知っておくことは大切です。

今回は、整骨院で働く柔道整復師と経営者の平均年収を解説します。年収アップの実現方法にも触れるため、ぜひ参考にしてください。

【雇用形態別】整骨院で働く柔道整復師の平均年収は?

整骨院で働く柔道整復師の雇用形態は、正社員・派遣社員・パートなどさまざまです。整骨院で働く柔道整復師の年収は雇用形態によって異なるため、まずはどのような働き方をしたいかイメージしておきましょう。

ここでは、整骨院で働く柔道整復師の平均年収を雇用形態別に詳しく解説します。

正社員

整骨院で働く柔道整復師の多くは、正社員としての雇用契約です。国家資格を取得後に新卒で就職する方もいれば転職して整骨院で働いている方もいます。

整骨院で正社員として働く柔道整復師の平均年収は、下記の通りです。

正社員の平均年収 約351万〜404万円

月収に換算すると、約29万~33万円です。他の雇用形態に比べると、当然ながら正社員の平均年収は高い傾向にあります。ただし、勤務先や経験年数、スキルによって年収には差があります。

勤務先によっては、月給制ではなく歩合制を採用している場合があります。歩合制の場合、固定客を獲得できれば平均以上の年収を得ることも可能です。

派遣社員・契約社員

整骨院では、正社員と同様に派遣社員や契約社員として働く方も多く見られます。

整骨院で派遣社員・契約社員として働く柔道整復師の平均年収は、下記の通りです。

派遣社員・契約社員の平均年収 約252万~336万円

月収に換算すると、約21万~28万円です。正社員に比べると平均年収は同じぐらいかやや低くなります。

勤務の自由度が高く残業が少ないなどのメリットがあり、ライフスタイルに合った働き方をしたい方に人気があります。ただし、派遣社員や契約社員には契約期間が定められているため、同じ職場で長期間働きたい方は注意が必要です。

アルバイト・パート

整骨院は、アルバイトやパートとして働くこともできます。

整骨院でアルバイト・パートとして働く柔道整復師の平均時給は、下記の通りです。

アルバイト・パートの平均時給 約1,000~1,500円

1日あたり4時間で週4日働くと仮定した場合、平均年収は約19万~29万円です。時給制が多く、他の働き方に比べると平均年収は大幅に下がります。

ただし、仕事量をセーブしつつ働きたい方や副業で柔道整復師として働きたい方にはメリットが大きい働き方と言えるでしょう。

アルバイトやパートの仕事内容は、受付や掃除などの補助業務の場合もあります。柔道整復師として働きたい場合は、応募前に確認しておきましょう。

整骨院で働く柔道整復師が年収アップを実現する方法

整骨院で働く柔道整復師の年収は、働き方や働く場所によっても大きく変わります。平均以上の年収を稼ぎたい方は、年収アップにつながる方法をチェックしておきましょう。

以下では、整骨院で働く柔道整復師が年収アップを実現する方法を3つ解説します。

関連資格を取得する

柔道整復師の資格以外にも関連資格があると、優遇されて手当がプラスされます。年収アップを目指したい方は、柔道整復師以外の関連資格の取得にもチャレンジしてみましょう。

整骨院で働く柔道整復師の年収アップにつながる主な資格は、次の通りです。

はり師・きゅう師
アスレティックトレーナー

はり師ときゅう師の資格を取得すると、鍼灸師として活躍することができます。鍼灸師は鍼と灸を用いた治療が可能となるため、提供できる施術の幅が広がります。柔道整復師・鍼灸師のダブルライセンスの方は、年収アップを実現しやすいでしょう。

アスレティックトレーナーは、スポーツに関するケガへの対応やリハビリに特化した資格です。アスリートのサポートに重要な資格であるため、取得することで年収アップにつながります。

歩合制で働ける整骨院に転職する

整骨院の給料形態は、「固定給」「完全歩合給」「基本給+歩合給」など職場によって異なります。年収アップを実現したい場合は、歩合制で働ける整骨院に転職するのも1つの方法です。

歩合給の主な基準は、下記の通りです。

1日に施術した患者様の人数
担当している患者様の人数
1日あたり売上金額

歩合給の整骨院では、1日に施術した患者様の人数を基準にするケースが多く見られます。技術や接客に自信がある方であれば、完全歩合制で働いたほうが収入アップしやすいでしょう。

お客様からの指名が入るか不安な方には、基本給に歩合給が追加される職場もおすすめです。

独立開業する

柔道整復師として高収入を目指したい場合は、独立開業も1つの選択肢です。経営がうまくいけば、正社員として勤務するより収入が増える可能性があります。

独立した整骨院経営者の平均年収は、下記の通りです。

整骨院経営者の平均年収 約400万~800万円

整骨院経営者の平均年収は、開業からの年数によって差があることが特徴です。開業して1年目は約400万~600万円、1年目から繁盛している場合は600万円以上稼ぐ経営者もいます。

開業から3年が経過して経営が安定した場合、平均年収は約600万~800万円以上にアップします。

独立開業を目指すステップは、下記の通りです。

STEP1 事業計画を立てる
STEP2 初期費用・開業後の運用資金の準備
STEP3 書類整備・諸手続き
STEP4 広告宣伝活動
STEP5 事業開始

整骨院の開業準備には、半年から1年かかります。開業開始予定の時期から逆算して、必要な準備を進めましょう。

独立開業をすると年収1,000万円以上を目指せる?

独立開業した整骨院経営者の平均年収は約400万~800万円ではあるものの、中には1,000万円以上もの年収を得る方もいます。経営スキルやマーケティング力の有無などによっては、年収1,000万円以上を目指すことも決して夢ではありません。

整骨院経営者にとっての収入は、売上から必要経費を差し引いた事業所得です。売上が伸びることで、整骨院経営者の年収アップにつながります。

整骨院の売上には、来院数や平均単価、物販の有無や販売量などさまざまな要素が影響します。年収1,000万円以上の整骨院経営者には、次のような特徴があります。

リピーターが多い
価格の低さに勝る魅力がある
物販などの販売スキームがある

整骨院経営者として年収1,000万円以上を目指すには、他の整骨院経営者にはない強みが必要です。

【整骨院経営者向け】売上(年収)アップに向けた2つのポイント

スムーズな経営と売上アップには、いくつかポイントがあります。

最後に、高収入を目指す整骨院経営者向けに売上アップのポイントを2つ紹介します。

●適切なターゲットとコンセプトの設定
売上アップを実現するには、どのようなお客様にどのようなサービスを提供したいのかを考えることが重要です。ターゲットがビジネスパーソンであれば「腰痛・肩こり専門の整骨院」、高齢者向けであれば「アットホームな整骨院」など、イメージを明確にしましょう。

適切なターゲットとコンセプトが明確になると、営業時間や必要な施術などお客様のニーズに合った整骨院づくりがスムーズになります。

●競合との差別化
整骨院数が多い現代において、他の整骨院との差別化は重要なポイントです。他の整骨院と同じような売り出し方をしていると、明確な違いが生まれずお客様に選ばれにくくなります。

競合との差別化には、立地・価格設定・営業時間などの見直しが必要です。競合との差別化について詳しく知りたい方は、下記の記事もチェックしてみましょう。

【整骨院】差別化が必要な理由と差別化を図るポイントを6項目別に解説

まとめ

整骨院で正社員として働く柔道整復師の平均年収は約350万〜400万円です。一方で、独立開業をして年収1,000万円以上稼いでいる整骨院経営者もいます。

整骨院で柔道整復師として働きつつ年収アップを目指すには、関連資格の取得や転職、独立開業などの方法があります。整骨院経営者として売上アップを目指すには、ターゲットとコンセプトの設定や競合との差別化を図ることがポイントです。

「全国統合医療協会」では、整骨院の独立開業を目指す方のサポートをしています。独立開業を考えている方は、お気軽にご相談ください。

この記事の監修者

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中村 崇男

昭和44年東京生まれ。昭和63年都内整骨院を勤務し、東京柔道整復専門学校を卒業後、平成23年一般社団法人全国統合医療協会を設立。鍼灸師・柔道整復師の社会的地位と健康医療福祉の更なる向上を目標に幅広い分野で活動中。
一般社団法人全国統合医療協会理事長
公益財団法人明徳会清水ヶ丘病院理事長