接骨院経営にコンサルタントは必要?役割と選ぶポイントも解説!
柔道整復師数の増加に伴い、接骨院の件数も右肩上がりが続いています。競合が増える中で接骨院経営の安定化を目指すには、差別化戦略や顧客分析が欠かせません。
近年、接骨院を含む多くの業種でコンサルタントへの需要が高まっています。経営に行き詰まりを感じているときは、コンサルタントへの依頼を検討してみましょう。
今回は、接骨院におけるコンサルタントの必要性とコンサルタントが果たす役割について解説します。コンサルタントを選ぶときのポイントも紹介するため、ぜひ参考にしてください。
目次
接骨院(整骨院)におけるコンサルタントの必要性
接骨院(整骨院)経営者の中には、コンサルタントをつけて経営改善のサポートを受ける方も多くいます。接骨院コンサルタントは接骨院の経営サポートに特化しており、経営戦略や会計に関する知識、法律に関する知識やマーケティング力をもとにコンサルティング業務を行います。
接骨院が競合との差別化を図り経営を安定させるには、技術力だけでなく顧客のニーズに応えることも重要です。コンサルタントのサポートを受けることにより、効率よく経営改善を進められます。
下記の内容に当てはまる方は、コンサルタントへの依頼がおすすめです。
集客数を安定させたい
リピート率を上げたい
経営のアドバイスが欲しい
優秀な人材を採用したい
経営の行き詰まりを解消するために行動を起こしたいと考えている方は、まずはコンサルタントに相談してみましょう。
接骨院のコンサルタントが果たす4つの役割
接骨院のコンサルタントが果たす役割は、主に「新規開業・分院展開のサポート」「集客支援」「経営アドバイス」「人材育成・採用支援」の4つです。
ここでは、4つの役割について詳しく解説します。
新規開業・分院展開のサポート
接骨院のコンサルタントは、新規開業や分院展開のサポートを行います。経営基盤を築く上で、物件選びや資金計画などの事前準備は丁寧に取り組むべき課題です。
コンサルタントにサポートしてもらえる主な内容は、下記の通りです。
物件選定
事業計画書の作成
設備の配置計画
資金計画
内装工事
コンサルタントは、「想定売上から家賃割合を導き出す」「ベッド数に応じた施設の広さをシミュレーションする」など、ムリやムダが起こらないようにアドバイスを行います。
開業・分院の準備をすべてを1人で行うには手間と時間がかかりますが、知識と経験が豊富なコンサルトにサポートしてもらえば効率的に進められます。
準備段階で明確な経営戦略を立てておくことで、理想的なスタートダッシュを切れるでしょう。
集客支援
集客支援もコンサルタントが果たす役割の1つです。集客は売上に直結するため効果的に行う必要があります。
ポスティング・SNS・Web広告など、接骨院の経営に活用できる集客手法はさまざまあります。集客率を上げるには、自院の強みやターゲット層、地域性に合った方法を選ぶことが大切です。
コンサルタントは集客の仕組みを熟知しているため、サポートしてもらうことで費用対効果の高い広告を打ち出しやすくなります。
経営アドバイス
コンサルタントは、経営のアドバイスやノウハウの提供も行います。経営アドバイスの具体例は、下記の通りです。
財務管理
資金調達のサポート
経営戦略の立案
リスクマネジメント
資金不足に陥らないための資金計画や資金調達、競合との差別化を図るための対策など、経営全般の相談に対応します。
コンサルタントによっては、セミナーや勉強会を開催するケースもあります。経営者に必要な知識の習得、モチベーションの向上や人脈作りにもおすすめです。
人材育成・採用支援
接骨院の経営安定と成長には、人材育成と優秀な人材の確保が欠かせません。人材育成のプログラム作成や採用支援もコンサルタントの重要な役割の1つです。
接骨院には技術力と接遇力の両方が求められるため、バランスよくスキルを上げることが大切です。コンサルタントは、スタッフのスキルを上げる効果的な指導法を提供します。採用支援は、採用スケジュール策定や求人票の作成、面接などのサポートが中心です。
「定着率が低い」「求人を出してもなかなか人材を確保できない」などの悩みを解決できます。
接骨院経営者必見!コンサルタントの選び方・ポイント
接骨院経営者向けのコンサルタントを行う業者はさまざまあります。十分な効果を得るには、信頼できる業者を見極めることが大切です。
ここからは、接骨院のコンサルタントを選ぶときのポイントを5つ解説します。
開業から運営業務まで幅広く支援してくれるか
コンサルタント業者によって提供するサービスの範囲は異なります。開業支援や人材育成のみに対応する業者もあれば、開業から運営業務までワンストップで対応する業者もあるため、まずは対応範囲を確認しましょう。
ワンストップで支援してくれる業者であれば、信頼関係を築きやすく意思疎通もスムーズです。開業後に集客や売上の悩みを抱えるケースも多いため、セミナーの開催や制度改定の情報提供など幅広く支援してくれる業者を選びましょう。
支援実績が豊富にあるか
コンサルタント業者を選ぶ上で、接骨院の支援実績があるかどうかは重要なポイントです。ホームページやSNSの情報を参考に、「どのようなサポートを行ったのか」「どのような成果が得られたのか」を確認しましょう。
接骨院は広告規制があったり定期的に療養費が改定になったりするため、コンサルには接骨院経営に関する知識が必須です。多くの接骨院のコンサルティング実績がある業者を選ぶことで、実情に合うサポートを受けやすくなります。
実際にコンサルティングを受けた接骨院の具体例があれば、サポート内容や効果を参考にしましょう。
課題に対する具体的な施策を提案してくれるか
コンサルタントは経験や資格がなくてもサービスを提供できます。しかし、経験や資格がなければ課題に対する具体的な施策を提案することは難しいと言えます。
コンサルタント選びでは、具体的な施策を提案できるだけの知識や経験があるかどうかを確認することが大切です。接骨院経営の知識や経験がないコンサルタントは、課題に対する施策が抽象的になりやすい傾向にあります。
相談後にすぐに行動に移せるような、具体的なアドバイスをしてくれるコンサルタントを探しましょう。
最終目標にもとづく経営戦略を考えてくれるか
接骨院の経営改善を目的にコンサルティングを受けるのであれば、最終目的にもとづく経営戦略を提示してくれる業者を選びましょう。
経営戦略の最終目標は、KGI(経営目標達成指標)と呼ばれる指標を用います。KGIの達成に向けた細かい中間目標は、KPIと呼びます。経営改善の方向性がブレないようにするには、KGI・KPIを明確にすることがポイントです。
目標を指数や指標に落とし込んでくれる業者であれば、安心してコンサルティングを受けられます。
納得のいく見積もり金額を提示してくれるか
無形サービスであるコンサルティングは、顧客の要望によって金額が変わります。月30万円程度のケースもあれば、1時間あたり2万~10万円かかることもあるでしょう。
納得のいく金額でコンサルティングを受けられるように、見積もり項目に目を通して「サービスに見合った金額か」「あいまいな項目がないか」をしっかり確認しましょう。見積もり金額があいまいで詳しい説明がない業者には、注意が必要です。
相場観をつかむために、同じ依頼内容で相見積もりをするのもおすすめです。
まとめ
接骨院のコンサルタントは、経営戦略やマーケティング力などをもとに経営の安定につながるサポートを行います。集客支援や経営アドバイス、人材育成などの役割を果たすコンサルタントは、接骨院経営者にとって頼りになる存在です。
経営に行き詰まりを感じている方は、開業から運営業務までワンストップで対応してくれる実績が豊富なコンサルタントに相談してみましょう。
全国統合医療協会では、開業支援はもちろん開業後の運営支援まで幅広くサポートを行っています。経営に悩みを抱えている方は、お気軽にお問い合わせください。
この記事の監修者