【整骨院におけるEMS】基本用語と活用するメリット5選

2023.08.25
【整骨院におけるEMS】基本用語と活用するメリット5選

EMSとは?

EMSは、筋肉に電気を流して刺激を与える仕組みのことです!

整骨院だけでなく医療やフィットネスの分野で使用され、筋力の向上やリハビリテーションに役立てられることがあります。

EMSは、筋肉が収縮する際の神経と筋肉の相互作用を模倣するために開発されました。

″Electrical(電気的) Muscle(筋肉) Stimulation(刺激)″の頭文字をとった略称です。

EMSの歴史

EMSは1960年代にヨーロッパで開発された

EMSはヨーロッパで初めて開発されてから、病気をした後や、怪我の後のリハビリテーションを目的として使われていました。

1972年に開催されたミュンヘンオリンピックにてソ連(現・ロシア)代表の選手が揃って好成績を上げたことから、理由を調べている課程で

EMSを使ったトレーニングの存在が明らかになり、世界的に注目を集めるようになりました。

EMSが日本で広まった経緯

日本で広まった経緯については、テレビの通販番組である製品をきっかけに存在を知った人もいるのではないでしょうか。

発売当初「腹筋を鍛えるマン」という製品がブームになったことをきっかけに、多くの類似品が登場し、どれが開発元なのかわからなくなるほど広まったように思われます。

しかし、市販されている腹筋を鍛えるマシンと、整骨院やエステティックサロンで使われているEMSは、販売価格に大きな差があるのはもちろんの事、安価な機器に搭載されている低周波ではなく、低周波と高周波のいいとこ取りである「複合高周波」が採用されており、それによってインナーマッスルだけでなくアウターマッスルも鍛えることを可能としています。

EMSに係る基本用語について解説

インナーマッスル

インナーマッスルは、主に身体の安定性と姿勢を維持するために働く深層の筋肉群を指します。

これらの筋肉は通常、外見上の大きな筋肉よりも深くに位置しており、骨盤、脊椎、関節周囲などの部位に存在します。

インナーマッスルは、身体の安定性や姿勢維持に不可欠な役割を果たす一方で、通常は外側の筋肉群よりも意識的に制御しにくい部位でもあります。

しかし、適切なトレーニングやエクササイズを通じて、これらの筋肉を強化することは、健康な身体機能をサポートする上で重要です。

主にインナーマッスルとは、以下のようなものがあります。

トランスバーサス・アブドミニス(Transversus Abdominis)

腹部の最も深い層に位置し、腹部の安定性を提供し、腹圧を調節する役割を果たします。コアの安定性を向上させるのに重要です。

マルチファイダス(Multifidus)

脊柱を支える筋肉で、各脊椎骨の間に存在します。姿勢を保ち、脊柱の安定性を維持する役割を果たします。

ピラフォルミス(Piriformis)

骨盤の底部に位置し、大腿骨と腰椎をつなぐ筋肉です。足の外旋(外向きへの回転)を行うほか、坐骨神経が通る経路の一部としても重要です。

ダイアフラム(Diaphragm)

呼吸に関与する筋肉で、呼吸の制御を担当します。また、コアの一部としても機能し、姿勢と腹部圧力の調整に寄与します。

アウターマッスル

アウターマッスルは、身体の外側に位置する主要な筋肉群を指します。これらの筋肉は、日常的な動作や運動に関与し、身体の形状や動きを形成する役割を果たします。

アウターマッスルは一般に見た目にも目立ちやすく、運動やトレーニングにおいてよく知られています。

一般的なアウターマッスルには、以下のようなものがあります。

バイセップス(Biceps brachii)

上腕二頭筋とも呼ばれ、上腕部の前側に位置する筋肉です。肘を曲げる動作(屈曲)や前腕の回転などに関与しています。

トリセップス(Triceps brachii)

上腕三頭筋とも呼ばれ、上腕部の後ろ側に位置する筋肉です。肘を伸ばす動作(伸展)に関係しています。

パックス(Pectoralis major)

大胸筋とも呼ばれ、胸部に位置する筋肉です。腕の前方への移動や回転、腕を体に近づける動作などに関与しています。

デルトイド(Deltoid)

肩甲三角筋とも呼ばれ、肩の周りに広がる筋肉です。腕の上げ下げや回転、肩の形状を形成する役割を果たします。

クアッドセップス(Quadriceps femoris)

大腿四頭筋とも呼ばれ、太ももの前面に位置する筋肉群です。膝を伸ばす動作(膝伸展)に関与しています。

ハムストリングス(Hamstrings)

大腿裏筋群で、太ももの後面に位置する筋肉群です。膝を曲げる動作(膝屈曲)や、腰を後ろに倒す動作に関与します。

 

 

EMSを活用するメリット5選

EMSを利用することによって、得られる効果や効能がある可能性について解説します。

インナーマッスルにアプローチできる

インナーマッスルとは、体の奥深くにある筋肉のことです。

大胸筋や腹筋のように表面からは見えず、体の内側で内臓を支えたり呼吸を助けたりしています。

一般的にインナーマッスルは意識しにくいと言われていますが、EMSなら直接刺激を与えることが可能です。

そのために、効率よくインナーマッスルを鍛えることができ、続けることで全身の筋肉量をあげたり、姿勢の維持、内臓機能の活性化を期待することができます。

鍛えたい部分を狙って鍛える事ができる

EMSを使うと、鍛えたい部分や引き締めたい部分にピンポイントでアプローチできるのもメリットの一つです。

パッドで貼るタイプやローラータイプなど様々な形状がありますが、基本的にはEMSの電流が流れて肌に触れている部分周辺に効果が期待できます。

もちろん筋トレ等でも部分痩せを狙うことはできますが、それよりも効率よく効果が期待できます。

特別な運動をしなくても筋肉にアプローチできる

EMSは形状も使い方も様々ですが、基本的にはアプローチしたい筋肉の付近に当てるだけです。

そのため、特別な運動やハードなトレーニングをしなくても、筋肉を活性化することができます。

運動が苦手な人や何らかの事情で体を動かすことができない方でも、筋肉の衰えを防ぐことができるため、幅広い方に需要があります。

血流を改善することができる

EMSは筋肉を活性化することができます。

筋肉が活性化されれば血行が良くなるため、結果的に血流改善にも効果的です。

血流がスムーズになれば冷え性やむくみ、肩こり、腰痛なども結果的に緩和することができるでしょう。

また、血流が高まることにより代謝が改善される可能性も高く、ダイエット効果を実感できることもあります。

リフトアップや美容効果も期待できる

EMSは体だけでなく顔にも使うことができます。

表情筋にもアプローチできるため、リフトアップ効果やほうれい線の緩和などの美容効果も期待できるのです。

また、顔の筋肉が活性化されれば血色が良くなり、健康的で若々しい印象を手に入れることもできるでしょう。

まとめ

今回は整骨院におけるEMSの基本用語と活用方法について解説しました。

整骨院のEMS導入においては、手技では届かない部位にアプローチをする事が可能です。目的に合った方法で使い分ける事をお勧めします。

私たち全国統合医療協会では、インナーマッスルとアウターマッスルの両方の筋肉ににアプローチできる″複合高周波″のEMS【ELbio】を販売しています。

約10年の実績があり、豊富な販売実績と購入していただいた後も安心のフォローがございます。

デモに関するお問い合わせや製品に関するご質問や資料請求は下部からお気軽にお問合せください。※相談はLINEからも受付しております。

この記事の監修者

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中村 崇男

昭和44年東京生まれ。昭和63年都内整骨院を勤務し、東京柔道整復専門学校を卒業後、平成23年一般社団法人全国統合医療協会を設立。鍼灸師・柔道整復師の社会的地位と健康医療福祉の更なる向上を目標に幅広い分野で活動中。
一般社団法人全国統合医療協会理事長
公益財団法人明徳会清水ヶ丘病院理事長