【整骨院】マイナ保険証での運用が義務化!導入方法・使える補助金も

医療機関と同様に、整骨院もマイナ保険証を活用したオンライン資格確認が義務化されています。これから接骨院を開業しようと考えている方は、マイナ保険証の概要やオンライン資格確認の導入方法をしっかりと確認しておきましょう。
今回は、マイナ保険証での運用が義務化となった背景やオンライン資格確認を導入する流れについて詳しく解説します。オンライン資格確認の導入時に受けられる補助金制度も紹介するため、ぜひ参考にしてください。
目次
1. そもそも「マイナ保険証」とは?

マイナ保険証とは、個人番号を証明できるマイナンバーカードと健康保険証が一体化したカードです。カードに組み込まれたICチップ内の電子証明書を用いることで、マイナンバーカードを健康保険証として活用する仕組みです。「受診・処方の履歴を共有できる」「業務を簡素化できる」などのメリットがあります。
医療機関におけるマイナ保険証の運用は2021年10月から、整骨院(接骨院)での運用は2024年4月から開始されています。
従来の健康保険証の新規発行は、2024年12月2日に停止されました。新規発行の停止に伴い、整骨院においても2024年からはマイナ保険証を活用したオンライン資格確認(資格確認限定型)の導入が原則義務化となりました。
ただし、以下のやむを得ない事由(場合)に該当する施術所は、義務化の対象外です。
● 施術者全員が高齢または視覚障害のため、オンライン資格確認によって療養費を受領する資格があることの確認が困難である場合
● 2025年12月2日までに廃止または休止を決めている場合
● 2025年12月2日までに受領委任の取扱いを中止する場合
出典:厚生労働省「柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師向け オンライン資格確認導入に関する説明会」
これから整骨院を開業する場合は、基本的にオンライン資格確認を行える環境を構築する必要があります。
2. 整骨院で義務化された「オンライン資格確認(資格確認限定型)」とは

オンライン資格確認(資格確認限定型)とは、マイナ資格確認アプリを使用してオンライン上で健康保険証の資格確認を行うことを意味します。整骨院のオンライン資格確認は医療機関で導入している既存型とは異なり、医療情報は共有されません。
出典:厚生労働省「柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師向け オンライン資格確認導入に関する説明会」
従来の健康保険証の資格確認には、記載されている記号・番号・生年月日などを医療機関システムに入力する必要がありました。しかし、マイナ保険証であれば健康保険証の資格確認をオンライン上で行うことが可能です。
整骨院がオンライン資格確認を行う主なメリットは、下記の通りです。
● 確認作業の自動化により業務負担を軽減できる
● 確認ミスの防止につながる
さらに、患者さんはマイナ保険証に情報が集約されるため持ち物を減らすことができます。医療費控除の自動適用もされるため、手続きにかかる手間と時間を省ける点も大きなメリットです。
オンライン資格確認では、患者さんの個人情報をデジタルで取り扱います。信頼性を維持するためにも、外部に個人情報が漏れないようにセキュリティ対策の強化が必須です。
3. 【5STEP】整骨院におけるオンライン資格確認の導入方法

整骨院がオンライン資格確認を導入するには、使用端末の選定や施術所等向け総合ポータルサイトへの登録などを順番に進める必要があります。
スムーズにオンライン資格確認を導入できるように、手順を確認しておきましょう。
3-1. STEP1:使用端末の選定・購入
オンライン資格確認を行うには、スマートフォンやタブレットなどのデジタル端末が必要です。
NFC対応かつ拡張Lc/Le(拡張APDU)に対応しているスマートフォンやタブレットであれば、単体で使用できます。対応していない場合は、Bluetooth汎用カードリーダーを用意しましょう。
PCでオンライン資格確認を行う場合は、有線汎用カードリーダーが必要です。訪問施術に特化した施術所であれば、スマートフォンやタブレットが適しています。レセコンを導入している施術所の場合は、有線汎用カードリーダーで対応するケースが一般的です。
3-2. STEP2:施術所等向け総合ポータルサイトへの登録
使用端末の用意ができ次第、施術所等向け総合ポータルサイトで新規ユーザー登録を行います。
ユーザー登録に必要な項目は、次の通りです。
● 氏名
● 所属機関
● 受領委任承諾通知書の情報
● 電話番号
● メールアドレス
● パスワード
受領委任承諾通知書に記載されている10桁の登録記号番号を入力すると、施術所名が自動で入力されます。最後にプライバシーポリシーを確認し、利用規約への同意を選択して登録を完了させましょう。
3-3. STEP3:利用開始申請
施術所等向け総合ポータルサイトにログインした状態で、「各種申請」から利用開始申請を行います。
「利用開始申請」「利用開始申請はこちら」の順に進み、「マイナ資格確認アプリ利用開始申請入力欄」で必要事項を入力します。
利用開始申請で登録する項目は、次の通りです。
● 施設の確認方法
● マイナ資格確認アプリを利用する職員数
● マイナ資格確認アプリを利用する端末の台数
支払基金または地方厚生(支)局に提出済みの情報との照合ができない場合は、施設確認のために証拠書類(受領委任承諾通知書)の添付が必要です。
情報の記載漏れがないことを確認し、利用開始申請を完了させましょう。申請受付が完了すると登録アドレスにメールが届きます。
3-4. STEP4:マイナ資格確認アプリのダウンロード
利用する端末にマイナ資格確認アプリをダウンロードします。アプリはGoogle PlayやApp Storeなどのアプリストアからダウンロードが可能です。
施術所等向け総合ポータルサイトの「資格確認アカウント管理」からPDFファイルをダウンロードして、アプリの初期登録画面で必要事項を入力します。
アプリの初期登録に必要な主な項目は、下記の通りです。
● 機関コード
● ID
● パスワード
● アクティベーションコード
アプリの初期登録が完了したら、正常にアプリが起動するかどうか確認しましょう。
3-5. STEP5:運用準備・開始
オンライン資格確認の運用を始めるにあたり、自院の業務スタイルや患者さんの動きを踏まえつつ、担当者と一緒に導入後の流れを確認しておくことが大切です。
資格確認を行う手順は、下記の通りです。
1 | 資格確認を行う担当者が端末にログインする |
---|---|
2 | 目視または暗証番号入力で本人確認を行う |
3 | マイナンバーカードを読み取る |
4 | 表示された資格確認結果を確認する |
目視で本人確認を行う場合は、患者さんにマイナンバーカードの顔写真を目視で確認します。暗証番号入力で本人確認を行う場合は、必ず患者さん本人または法定代理人に入力してもらいます。本人から希望があった場合は、介助者や施術院の担当者が動作補助を行うことも可能です。
端末を使用してマイナンバーカードを読み取ると、保険者番号や保険者名、氏名や生年月日などの資格情報が表示されます。資格確認結果をコピーする場合は、画面上の「コピー」ボタンを選択しましょう。
4. 【整骨院】オンライン資格確認の導入時に受けられる補助金

マイナ保険証を活用したオンライン資格確認の導入は、申請により補助金を受けられます。
オンライン資格確認の導入時に受けられる補助金の詳細は、下記の通りです。
補助内容 | 上限41,000円 |
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補助対象 |
|
申請期限 | 2025年2月1日 |
申請方法 | 施術所等向け総合ポータルサイトの「各種申請」から申請 |
出典:厚生労働省「柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師向け オンライン資格確認導入に関する説明会」
申請には、領収書・領収書内訳書・口座情報確認書類の写しが必要です。補助金の申請は1回限りのため追加申請はできません。
なお、補助金制度の申請期限は2025年2月1日までとなっています。申請期限を過ぎた後、この補助金制度が終了するのか、または翌年以降に同様の補助金制度が実施されるのかは現時点では明確ではありません。今後の動向について、引き続き注視しておくことをおすすめします。
まとめ
2024年12月2日から健康保険証の新規発行が停止されたことを受け、整骨院でもマイナ保険証を活用したオンライン資格確認の導入が義務化されました。
整骨院がオンライン資格確認を導入するには、端末の購入や施術所等向け総合ポータルサイトへの登録、マイナ資格確認アプリのダウンロードなどを行う必要があります。オンライン資格確認の導入時に対象となる助成金もあるため、積極的に活用しましょう。
オンライン資格確認の導入を検討している方は、全国統合医療協会へお気軽にご相談ください。
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