【整骨院】リピート率の重要性|リピーターを増やすための方法5選

2023-05-29

リピート率は、整骨院の経営において非常に重要な要素です。しかし、リピート率が低いと感じているにもかかわらず、その原因が分からず手当たり次第に解決策を模索している方も多いでしょう。

当記事では、リピート率の計算方法から目標とすべきリピート率の目安、リピート率を上げることの重要性、リピート率が低くなりやすい原因と改善策を解説します。リピート率の向上を目指す方は、ぜひ当記事を参考に自院へあった方法を実践して、リピーターを増やしましょう。

【整骨院】リピート率の計算方法|目指すべきリピート率の目安は?

リピート率とは、顧客が繰り返しサービスを利用する割合を示す指標です。整骨院経営において、リピート率は顧客満足度や施術の効果を測る上で重要な要素となります。

整骨院におけるリピート率は、特定の期間中(前回から2週間以内が一般的)に来院した2回目以降の患者数を新規患者数で割ることで算出可能です。

リピート率 = 2回目以降の患者数 ÷ 新規患者数

整骨院の平均的なリピート率は、50~60%と言われています。100%のリピート率は非現実的であるため、必ずしも目指すべき数値ではありません。しかし、最低でも60%以上のリピート率を維持できるように努めることが、整骨院経営において安定した収益を上げるための鍵となります。

整骨院でリピート率を上げることの重要性

整骨院経営において、リピート率を上げることは非常に重要です。その理由として主に以下の2点が挙げられます。

●収入アップ・安定化につながる
リピート率が高いほど、患者さんが繰り返し来院し治療を受けることになります。継続的な来院により整骨院の収入増加、および安定化が期待できるでしょう。一度来院した患者さんが再度訪れる場合、多額の広告宣伝費等をかけなくても集客できる点もメリットです。また、リピート率が高いほど患者さんの信頼感も高まり、口コミでの紹介も期待できるため、さらなる安定化につながります。

●さらなる新規患者さんの獲得につながる
リピーター率が高い整骨院は、新規患者獲得にも有利です。リピート率が高い整骨院は顧客満足度が高く、既存の患者さんからの口コミや照会で知名度が高まるケースが少なくありません。また、リピート率の高さは効果的な治療が提供されていることを示しており、新規患者が安心して来院できる条件としても重要です。リピート率が高いことで整骨院のブランド力が向上し、新規患者の獲得が容易になります。

上記の理由により、整骨院経営ではリピート率の向上が最重要課題です。リピート率が上がらない場合は原因をしっかりと分析し、対策を講じる必要があります。

整骨院のリピート率が上がらない3つの原因

リピート率が伸び悩む原因は整骨院によってさまざまですが、主に以下の3つの要素が大きく関係しています。

●患者さんが施術内容に満足していない
患者さんが施術内容に満足できない場合、リピート率は上がりません。施術技術や知識はもちろん、患者さんに寄り添ったコミュニケーションも重要です。患者さんの症状や悩みに対して、適切なアプローチを提案し、痛みや不快感を軽減できる施術が求められます。また、施術後のフォローやアフターケアも充実させることで、患者さんの満足度を高めることが可能です。

●患者さんのニーズを把握できていない
患者さんのニーズを把握し、期待に応えることができない整骨院は、リピート率が上がりません。患者さんがどのような悩みを持っているのか、どのような治療を望んでいるのかをしっかりと把握することが大切です。丁寧な問診を行い、患者さんのニーズを的確に把握することで、患者さんに合った治療プランの提案や、希望を叶えやすい施術ができるようになります。患者さんとのコミュニケーションを大切にし、リアルタイムでニーズを把握することが重要です。

●競合との差別化ができていない
近隣に多くの整骨院がある場合、競合との差別化ができていないと、リピート率は上がりにくくなります。自院の強みや特徴を明確にし、患者さんへ分かりやすくアピールすることが大切です。例えば、独自の施術法や専門的な知識、サービスの提供などで差別化を図ることができます。また、整骨院の雰囲気やスタッフの接客態度、院内の清潔さなども、患者さんがリピート先を選ぶ際の重要な要素です。

整骨院のリピート率向上を目指すのであれば、患者さんのニーズに合わせた質の高いサービスを提供し、競合院との差別化を図りましょう。

整骨院のリピート率を上げるための方法5選

整骨院の経営にリピート率の向上が重要な理由を知り、リピート率が上がらない原因を把握したのであれば、次はリピート率を上げるための工夫を実施しましょう。リピート率を上げるためには、患者さんに満足してもらえる治療を提供し、丁寧な接客やアフターケアを心がけることが大切です。

ここでは、整骨院のリピート率を上げるために有効な方法を5つ紹介します。

通い続けることのメリットを伝える

通院のメリットを患者さんに伝えることで、リピート率の向上が期待できます。整骨院へ通うメリットが感じられなければ、患者さんは継続して来院しません。患者さんに適切な施術計画を提供し、継続的な治療によって症状の改善や予防効果が高まることを説明しましょう。

治療が長期にわたる場合、施術による改善具合を可視化し定期的に確認する方法も、患者さんが着実に変化を感じられる方法です。患者さんに通院の意義を理解してもらうことで、リピーターを増やすことができるでしょう。

治療のゴールを設定する

リピート率を上げるためには、治療のゴールを設定することが重要です。施術の多くは、単発的ではなく、継続的に実施することで状態の改善が期待できます。具体的な目標があることで、患者さんは治療へのモチベーションが高まり、継続的な通院が促されます。

また、ゴールの設定により患者さんが進捗状況を確認しながら治療を進められるため、施術の効果を実感しやすく、満足度も向上します。治療のゴールが明確になることで、患者さんにとって通院の意義がわかりやすくなり、リピート率の向上につながります。

会計時に次回予約を決めてもらう

整骨院のリピート率向上には、会計時に次回予約を決めてもらう方法が効果的です。次回の予約が決まっていることで患者さん側も予定を立てやすくなり、無理なく通院を継続できるため、リピート率を上げる効果が期待できます。

予約を取る際には、患者さんの状態や治療の進行具合に応じた適切なタイミングを提案することが重要です。予約優先制を導入したり、予約後も適宜日程を調整できるシステムにしたりすると、予約を入れてもらいやすくなります。

リマインドメッセージを送る

整骨院のリピート率を上げる方法として、リマインドメッセージの送信が効果的です。次回の予約日が近づいた際に電話やメール、SMSなどでお知らせすることで、患者さんが予約を忘れずに通院できます。

キャンペーンの開始や新たに導入するケア方法、休業日のお知らせなど、情報を共有する際にも便利です。また、来院のお礼を送るなど、患者さんとのコミュニケーションを継続する手段としても役立ち、信頼関係の構築にも寄与します。DMやLINE公式アカウントなどを有効活用しましょう。

回数券を販売する

回数券の販売は、定期的に通院する必要がある患者さんにとって非常に有用と言えます。回数券は、複数回の施術チケットを一度に購入することで割引や特典が受けられるサービスです。

例えば6万円分の治療代金を5万円前後で販売すれば、患者さんはコスト面でのメリットを大いに感じられるでしょう。また、回数券を購入することで、患者さんは指定期間内に利用しようという意識が高まり、継続的な通院を促す効果もあります。

まとめ

整骨院の経営において、患者さんのリピート率向上は収益の安定化や新規患者の獲得につながる重要な課題です。リピート率が低いことに悩む整骨院経営者は、ぜひ当記事を参考に自院のメニューや接客のポイントを見直し、リピート率向上に取り組みましょう。

しかし、忙しい経営の合間を縫って、自院の状況を把握し、患者さんのニーズに合った最適な方法を見つけることは容易ではありません。全国統合医療協会では、整骨院や鍼灸院の経営支援を行っています。整骨院の経営に関して適切なアドバイスやサポートを希望する方は、ぜひ一度全国統合医療協会へお問い合わせください。