【整骨院】差別化が必要な理由と差別化を図るポイントを6項目別に解説

2023.10.03
【整骨院】差別化が必要な理由と差別化を図るポイントを6項目別に解説

競合の整骨院との差別化は、整骨院の開業や経営を成功させる大切なポイントです。数多くある整骨院の中から患者様に自院を選んでもらうには、他にはない魅力や特徴をアピールする必要があります。

整骨院の開業を考えている方や競合に負けない整骨院づくりを目指したい方は、患者様のニーズをイメージしつつ差別化に取り組みましょう。

今回は、整骨院に差別化が必要な理由と差別化を図るためにおさえておきたいポイントについて解説します。

整骨院に差別化が必要な理由は?

整骨院の数は年々増加傾向にあり、経営の難しさを感じている経営者も増えています。中には、競合に負けて最終的に廃業に追い込まれた整骨院も少なくありません。

整骨院が競合に負けることなく経営を安定させるためには、差別化を図って自院ならではの魅力をしっかりアピールする必要があります。

厚生労働省が公表した衛生行政報告例のデータによる整骨院数の推移は、下記の通りです。

平成24年 平成26年 平成28年 平成30年 令和2年
58,573件 63,873件 68,120件 73,017件 75,786件

(出典:厚生労働省「令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況-就業あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師・柔道整復師及び施術所」/https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei/20/dl/kekka3.pdf

整骨院の数は、平成24年から令和2年までの8年間で約17,000件増えました。整骨院の他にもあん摩やマッサージを行う施術所の数も全体的に増加しています。美容ブームや健康ブームなど身体の調子を整えたい方が増えたことも、整骨院数の増加に関係しています。

整骨院の差別化を図る前におさえておくべき2つの要素

差別化とは、ただ他の整骨院と比較して大きな違いをアピールすることだけではありません。

他の整骨院との違いを明確に打ち出すことも大切ではあるものの、さらにお客様のニーズに合ったブランディングを確立させることも重要です。お客様にとってベストな施術を提供し目的を達成することこそが「真の差別化」と言えます。

ここでは、具体的な差別化ポイントを考える前におさえておくべき要素を2つ解説します。

競合の分析

整骨院の差別化を図るには、まず競合の分析が必須です。競合の分析でチェックしておきたい主な項目は、下記の通りです。
 

サービス内容と特徴
お客様の属性
営業日時
価格帯
アクセス面

 
競合を分析することで、他の整骨院と自院では何が違うのかが明確になります。他の整骨院との違いは、自院の強みとしてブランディングにつなげましょう。

競合の分析方法には、ホームページや公開資料のチェック、実際に店舗に足を運ぶ店舗調査などがあります。分析した情報は、比較しやすいように調査シートにまとめておきましょう。

顧客ニーズの分析

整骨院の差別化では、顧客ニーズの分析も重要です。整骨院を開く地域の分析をして、どのようなお客様に必要とされやすいのかイメージしましょう。

顧客ニーズを明確にすることで、ターゲットとして設定すべき人物像や適切なブランディングも自ずと見えてきます。

顧客ニーズの分析でチェックしておきたい主な項目は、下記の通りです。
 

地域性
地域住民の属性
地域住民の生活スタイル

 
「駅から近い」「高齢者が多い」「夜間の人通りが多い」など地域の分析結果をもとに、競合の整骨院との差別化ポイントを検討しましょう。

【項目別】整骨院の差別化を図るためのポイント

差別化を図るポイントはさまざまあります。ただし、すでに整骨院を開業している場合は着手するのが難しい項目もあるため、無理なく取り組める項目を見極めることが大切です。

ここからは、これから整骨院の開業をする方やすでに整骨院の経営をしている方向けに、差別化を図るためのポイントを6つ紹介します。

治療コンセプト

治療コンセプトとは、整骨院がお客様に提供するサービスにおける一貫した考え方です。他の整骨院との差別化を図るには、スタッフ全員が治療コンセプトを正しく理解する必要があります。

治療コンセプトを明確化するために、下記の項目について考えてみましょう。
 

どのようなお客様をターゲットにするか
どのような方法でお客様のニーズに応えるか
施術の頻度や回数の目安はどれくらいか
目指すべき状態は何か
どのようにして施術効果を可視化するか

 
競合の整骨院が高齢者をターゲットにしている場合は、肩こりや腰痛に悩むビジネスパーソンや美容意識が高い女性など、ターゲットの方向性を変えることで差別化が図れます。

立地

立地は、他の整骨院との差別化を図れるポイントの1つです。店舗の立地は、お客様の通いやすさに大きく影響します。他の整骨院より立地が優れている場合、集客につなげやすくなるでしょう。

差別化を図るために必要な立地条件は、下記の通りです。
 

利便性に優れている
ターゲット層の在住エリア内にある

 
お客様の来店が見込めるエリア内に店舗がなければ、いくら魅力的なサービスが充実していても集客率を高めることはできません。他の整骨院より立地がいいことは、大きなメリットです。

競合の整骨院が駅から少し離れている場合は、駅ビルのテナントに入ったり住宅街周辺に店舗を構えたりする方法もあります。

価格設定

価格設定も他の整骨院との差別化につながるポイントです。

他の整骨院と比較して価格に優位性があれば、集客を見込みやすくなります。まずは競合の整骨院の価格相場をリサーチした上で、適切な自院の価格を決定しましょう。

サービス内容や効果に見合った価格設定はもちろん、お客様の予算も考慮することも大切です。ターゲット層の予算が5,000円の場合は、4,000~8,000円の価格を選択する傾向にあります。価格設定では、ターゲット層の予算にマッチする価格を意識しましょう。

競合の整骨院が価格の安さで勝負している場合は、短時間かつ高効果をアピールして分単価を高めることで差別化が期待できます。

営業日・営業時間

整骨院の営業日や営業時間は、集客を大きく左右する項目です。営業日と営業時間で差別化を図るには、競合の整骨院が営業していない時間帯を狙う必要があります。

平日の日中は高齢者や主婦の方、平日の17時以降や休日はビジネスパーソンの利用が多いなど客層は時間帯によって異なります。

競合の整骨院が平日のみ18時まで営業している場合は、日曜日も営業したり20時まで営業したりするのも1つの方法です。

集客・マーケティング手法

集客・マーケティング手法とは、お客様に自院の存在を知ってもらい来店につなげるための方法です。主に「オンライン集客」「オフライン集客」の2つがあります。

それぞれの集客方法の特徴は、下記の通りです。

オンライン集客

インターネットを利用する集客方法

(例)ホームページ・Web広告・SNS・メルマガなど

オフライン集客

インターネットを利用しない集客方法

(例)折込チラシ・看板・ポスティング・顧客経由の紹介など

自院やターゲット層に合った集客方法を実践することで、他の整骨院との差別化につながります。

競合の整骨院がオフライン集客のみの場合は、オンライン集客に力を入れることで自院の認知度を高める効果が期待できるでしょう。

固定客化力

固定客化とは、お客様にリピートしてもらうことを意味します。リピーターが多い整骨院は経営が安定しやすく、他の整骨院との差別化につながります。

整骨院は身体の痛みや不具合を解消するために来店するお客様が多く、初診から2~3か月で通院が終わる方がほとんどです。リピーターになってもらうには、メンテナンスなどで定期的に足を運んでもらう必要があります。

SNSやメルマガなどを活用して患者様とのつながりを維持し、メンテナンスに誘導したりお得なクーポンを発行したりしてリピーターを増やしましょう。

競合の整骨院がSNSの活用やクーポン発行をしている場合は、加えて地域活動に参加してお客様に直接アピールするのも効果的です。

まとめ

整骨院数は年々増加傾向にあり、他の整骨院との差別化をしなければ生き残れない時代と言われています。

競合の整骨院との差別化を図るには、競合の分析と顧客ニーズの分析を徹底し、治療コンセプトや価格設定など他の整骨院との大きな違いを打ち出す必要があります。

お客様のニーズに合ったブランディングを確立させるためには、経験豊富な専門家にサポートしてもらうこともおすすめです。整骨院の開業や経営に悩んでいる方は、「全国統合医療協会」にぜひご相談ください。

この記事の監修者

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中村 崇男

昭和44年東京生まれ。昭和63年都内整骨院を勤務し、東京柔道整復専門学校を卒業後、平成23年一般社団法人全国統合医療協会を設立。鍼灸師・柔道整復師の社会的地位と健康医療福祉の更なる向上を目標に幅広い分野で活動中。
一般社団法人全国統合医療協会理事長
公益財団法人明徳会清水ヶ丘病院理事長