接骨院におすすめの集客方法7選|集客の重要性・適切なアプローチ方法

2023.03.29
接骨院におすすめの集客方法7選|集客の重要性・適切なアプローチ方法

接骨院は年々増加傾向にあり、従来の集客方法では顧客の獲得・キープが難しくなりつつあります。他院との競争に負けないようにするためには、ターゲットとなるお客さんに自院を選んでもらえるような集客アプローチを積極的に展開する必要があるでしょう。 この記事では、接骨院経営において「集客」が重要な理由をふまえた上で、接骨院におすすめの集客方法を7つ紹介します。アプローチの方法を考える際のポイントや集客に関するアドバイスを受ける方法も併せて確認し、接骨院の経営を成功に導きましょう。

接骨院経営において「集客」が非常に重要となる理由

厚生労働省の調査によると、「柔道整復師として就業している方の数」や「接骨院など柔道整復を行う施術所の数」は年々増加傾向にあります。 【就業柔道整復師数の年次推移】

  2012年 2014年 2016年 2018年 2020年
就業柔道整復師数 58,573人 63,873人 68,120人 73,017人 75,786人

【柔道整復の施術所数の年次推移】

  2012年 2014年 2016年 2018年 2020年
柔道整復の施術所数 42,431か所 45,572か所 48,024か所 50,077か所 50,364か所

(出典:厚生労働省「令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況/就業あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師・柔道整復師及び施術所」/https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei/20/dl/kekka3.pdf) 競合となる接骨院が急増している中で自院の経営を軌道に乗せるためには、ターゲットやコンセプトを明確化し、他院との差別化を図ることが大切です。これに加えて、戦略的な集客活動によって自院の顧客を獲得・キープすることも重要なポイントになります。

接骨院におすすめの集客方法7選

企業の集客のアプローチ手法は多岐にわたりますが、接骨院におすすめの代表的な集客方法には下記のようなものがあります。 【接骨院におすすめの集客方法7選】

(1)ホームページ制作 (2)Googleビジネスプロフィール登録 (3)SNS運用 (4)Web広告 (5)チラシ配布 (6)看板・店頭ボード設置 (7)紹介カード

ここでは、上記7つの集客方法について、概要やメリット・デメリットをそれぞれ解説します。

(1)ホームページ制作

接骨院の主な集客方法として、自院のホームページを制作することが挙げられます。 自院のホームページがあれば、施術内容やメニューの価格、アクセス方法など自院に関する基本情報を掲載することが可能です。新規顧客や潜在顧客など、自院の存在や詳細な情報を知らない方にアプローチしやすくなるでしょう。

メリット

・自院に興味があるお客さんに対し、必要な情報をまとめて伝えられる ・「お役立ち情報」「スタッフブログ」などを定期的に掲載することで、ホームページ自体が接骨院の資産になる ・ホームページを持つことで信頼性が確立できる

デメリット

・検索エンジンで上位に表示されるようSEO対策が欠かせない ・サーバーレンタル料や制作会社への依頼料などの初期コストがかかる ・ホームページの管理者が必要

(2)Googleビジネスプロフィール登録

Googleビジネスプロフィールとは、Googleが提供している経営者・オーナー向けの情報管理サービスです。 このサービスに登録することで、GoogleマップやGoogle検索などGoogleのサービスに自院の名前や電話番号、診療時間、地図などの情報を表示できます。新規顧客や見込み顧客など、地域で接骨院を探している方に自院を周知できるでしょう。

メリット

・検索後のページに大きく表示されるため、ターゲットの目につきやすい ・外観や内観、施術メニューなどを紹介できるほか、お客さんからの口コミや評価の閲覧・返信もできる ・無料で登録できる上に、集客効果に関する分析が可能

デメリット

・ネガティブな口コミを書かれた際に削除・非公開ができない ・一般のユーザーがアップした写真も掲載されてしまう ・上位表示されるためには長期的な運用が必要

(3)SNS運用

接骨院の集客活動におけるSNS運用とは、自院のSNSアカウントで自院に関する情報や時節に合ったお役立ち情報などを発信し、集客につなげることを指します。 年齢や性別など属性によって主に使用しているSNSが異なるため、ターゲットに合ったサービスを選ぶことが大切です。

メリット

・新規顧客の獲得につながりやすい ・フォロワーとのコミュニケーションが取りやすく、信用度の向上や顧客のファン化による売上アップが期待できる ・クーポンの発行やキャンペーン情報などの発信ができるため、既存顧客や休眠顧客にもアプローチできる

デメリット

・成果が出るまで時間がかかる ・投稿する内容によっては炎上するリスクもある

(4)Web広告

Web広告とは、検索エンジンのサービスページやWebサイト、スマホアプリ、SNS、動画投稿サイトなど、オンライン上で掲載される広告を指します。 インターネットをよく利用する層がターゲットであり、自院に興味がある見込み顧客や、今後接骨院に通院する可能性がある潜在顧客を集客したい場合に非常に有効です。

メリット

・予算の自由度が高く、比較的低コストでも始められる ・ターゲットを詳細に設定できる ・結果が数値で表れるため分析しやすく、早いスパンでPDCAを回すことができる

デメリット

・広告費が少なすぎると思ったような効果が得られない場合がある ・広告媒体に関する専門知識がないと戦略的な集客活動をすることが難しい

(5)チラシ配布

接骨院のターゲットは、インターネットを使いこなす若年層や子育て世代に限りません。中高年のお客さんなど、インターネットを頻繁に使わない世代に自院の情報を届けるためには、チラシなどの紙媒体を有効活用してください。 新聞配達の際に折り込んでもらったり、ポスティングで配布したりすれば、自院の存在を地域の方々に認知してもらえるでしょう。

メリット

・中高年など紙媒体を主な情報源とするターゲット層に情報を届けやすい ・1枚の紙に情報をまとめるため、パッと見ただけでも記載内容を理解しやすく、手元に保管してもらいやすい ・クーポンなど独自の施策を掲載しやすい

デメリット

・チラシを作成・配布するための費用や時間がかかる ・印刷後は内容の修正ができない

(6)看板・店頭ボード設置

接骨院の外観はシンプルで目立たない場合が多いため、目につきやすい看板や店頭ボードを設置し、自院の存在をアピールすることも大切です。 遠くから見える看板には自院の名前や電話番号、受付時間などを、店頭ボードにはキャンペーン情報や空き情報を記載するとよいでしょう。新規顧客の獲得や見込み顧客・潜在顧客の認知度アップに効果的です。

メリット

・分かりやすく印象に残りやすい ・専門的な知識・技術は必要ない ・エリアを限定して不特定多数に自院をアピールできる

デメリット

・集客の効果を測定しにくい ・看板が多い場所では自院の看板のインパクトが薄まる

(7)紹介カード

紹介カードとは、自院を訪れるお客さんに渡すカードであり、お客さんの知り合いの方に自院への来店を勧めてもらうためのツールです。 「家族や知り合いが通っている接骨院」という信頼感や安心感を新規顧客・見込み顧客に持ってもらえるため、通う接骨院を検討する際に選ばれやすいでしょう。

メリット

・Web広告やチラシよりも低予算で集客できる ・地域で暮らす優良顧客を獲得しやすい ・インターネットやチラシによる集客ではアプローチしにくい層にも情報を届けられる

デメリット

・紹介する方に紹介される方と実際に会ってもらい、紹介カードを渡してもらう必要がある ・カードの受け渡しは既存顧客任せになるため、集客効果の見通しが付きにくい

接骨院の集客は「ターゲットに適したアプローチ」が大切!

接骨院に適した集客方法は複数ありますが、実行した施策で大きな集客効果が得られるかどうかは自院がターゲットとする顧客層によって異なります。 若年層を集客したい場合はSNSやWeb広告を、中高年を中心に地域住民の顧客を増やしたい場合はチラシを活用するなど、ターゲットに応じた戦略を考えましょう。 ターゲットに応じた集客方法を適切に選ぶためにも、自院のターゲットを明確化することが大切です。どのような患者さんに来てもらいたいかを十分に考え、適切なアプローチを行いましょう。

まとめ

接骨院の数は年々増加傾向にあり、接骨院どうしの競争も激しさを増しています。自院が競争に生き残るためには、集客活動にも積極的に取り組む必要があるでしょう。接骨院に適した集客方法は複数あるため、自院のターゲットに合った施策を組み合わせて行うなど、効果的なアプローチを考えることが大切です。 自院に適した集客方法・アプローチに悩んでいる方は、集客や広告に関する専門家に相談するのもよいでしょう。専門家による集客サポートなど、接骨院の開業・運営支援を提供する「全国統合医療協会」にぜひご相談ください。

この記事の監修者

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中村 崇男

昭和44年東京生まれ。昭和63年都内整骨院を勤務し、東京柔道整復専門学校を卒業後、平成23年一般社団法人全国統合医療協会を設立。鍼灸師・柔道整復師の社会的地位と健康医療福祉の更なる向上を目標に幅広い分野で活動中。
一般社団法人全国統合医療協会理事長
公益財団法人明徳会清水ヶ丘病院理事長