【整骨院の経営】「侮辱罪」厳罰化が7月7日、改正刑法が施行

22-07-28 経営関係

★弁護士監修
★患者さんとの話題にご活用ください!!

ネット・SNS上での誹謗中傷や悪質行為への対処が厳しくなります!!

■厳罰化の背景
インターネットの普及に伴い、誹謗中傷による被害が後を絶ちません。実際に、TV番組に出演していた有名人がSNS上での過酷な誹謗中傷を受け、自殺してしまうという痛ましい事件もあり、社会問題となりました。そして、「刑罰が軽すぎるのではないか」、「厳正に対処すべきだ」といった世論の高まりを背景に、侮辱罪の厳罰化、懲役刑を導入する改正刑法が7月7日から施行されています。

 

■厳罰化によりなにが変わる?
①法定刑の引き上げ
今回の改正では、これまでの「拘留(30日未満)か過料(1万円未満)」とされていた法定刑から「1年以下の懲役・禁固または30万円以下の罰金」刑に引き上げられ、これにより、誹謗中傷等の侮辱行為を抑制することが期待されています。

②公訴時効期間の延長(1年から3年への伸長)
被疑者を起訴することができる期間が1年から3年に延長され、これにより、匿名性ゆえに加害者の特定に時間がかかり時効にかかっていた事件について、立件の可能性が高まることが期待されています。

 

■最後に
侮辱罪における「侮辱」とは、人に対する侮蔑的価値判断を示すことをいい、簡単にいうと、人に対して馬鹿にしたり、罵ったりすることをいいます。
インターネット・SNSが一般に普及し、便利になった反面、安易な書込み等により、誰もが被害者・加害者いずれにもなる可能性があります。
加害者にならないためにも、必要な知識を持ち、安易な気持ちでの書込み等はしないことを心がけること、万が一当事者になってしまった場合は、専門家である弁護士に相談をすることをお勧めします。

 

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